2017 / 06
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展覧会とコンサートの準備などに追われ、なかなかブログが更新できないでいますが、4月30日の東京の代々木上原でのコンサートに選んだフォーレの「幻影」の4曲がとても難しくて、その練習に思いのほか時間を取られています。

覚えやすいメロディーでピアノと合わせやすいの曲なら3日もあれば歌えるのですが、この曲はフォーレの晩年の作で初期の作品のような美しいメロディーがあるわけではなく、ふわふわと漂っているような、不思議な感じで、何回聴いてもメロディーラインを覚えられず、フレーズと小節の関係がまるで無いような、短歌で言えば字余り、字足らずの連続で、ラップのような感じのところもあり、ピアノのパートはドビュッシーやシェーンベルクあたりを先取りしているような不思議な和音と転調です。
CDもフォーレの全集を録音しているスゼー以外は見当たらず、誰もU-Tubeにアップしていません。と言うことはカザンがアップすれば世界で1人だけ?

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曲集のMiragesではヒットしなかったので、各曲名でやってみたら最初の「水の上の白鳥」だけはありました。トーマス・オリーマンスというオランダ人のバリトンがMIRAGESというアルバムを去年出したようですが、日本国内では手に入りにくいでしょうね。彼は「冬の旅」もレコーディングしていて柔らかいきれいな声です。

今回この曲を取り上げたいと思ったのはコンサートのテーマである「音楽の花園」というタイトルにふさわしいと思ったからで、特に第3曲目は「夜の庭」となっています。
そのほか取り上げるフォーレの「あけぼの」でも庭の情景が出てきますし、ピアノのソロでも「雨の庭」という曲があります。

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ピアノは宮澤むじかさんですが、宮澤さんとはまだお会いしたことがありませんし、電話でお話したこともありません。それなのにどうして宮澤さんなの?と言うことになるでしょう。

それはですね、、、、、インターネットで宮澤さんを知ったのです。フォーレで検索していたところ彼女の動画サイトを発見し、ほとんどの部分はトークなのですがほんの少しの演奏を聴いただけで彼女の音楽に惹きつけられました。宮澤さんもフランスで音楽を勉強されたので、感性が似ているのだろうと思います。フランス音楽というのは独特のものがあり、なかなか他の国では習得できなく、例えばドイツ人が弾くフランスのピアノ曲はどこか違和感を覚えるものです。今回の東京でのコンサートはほとんどがフランスの曲ですから宮澤さんは理想的だと思い、メールで演奏をお願いしました。

宮澤さんも画家からの演奏依頼でびっくりしたでしょうね。しかし快く引き受けてくださり、4月30日にコンサートが実現することとなりました。

しかし、、、、その後宮澤むじかさんのCDやDVDで彼女の演奏を聴くに及んでその演奏の素晴らしさに、大変な人に頼んでしまったと後悔はしませんでしたが、恐れ多いことをしてしまったと思いました。宮澤さんは以前からフォーレの歌曲をやってみたかったそうですが、プロの声楽家で彼女に伴奏を頼む人はまずいないでしょう。それは彼女がコンサートピアニストでソロやコンチェルトを中心に活動しているから伴奏をお願いしますとは言えないのと、一緒に演奏すると宮澤さんの音楽がたとえピアニシモで弾いても光ってしまうからです。

カザンは演奏を頼んでしまった以上、やはり止めますというのも失礼なので、頭を切り替えて、僕の歌の時は耳栓を配り、ピアノソロの時は外して聴いてもらうというグッドアイデアを思いつきました。こうすれば口パクでも誰も気が付かない。

話が変わりますがトリノオリンピックの時のパヴァロッティの「誰も寝てはならぬ」は口パクだったんですってね。彼もまだまだ衰えてないじゃないかと思った方もそれを知ってなーんだと思ったことでしょう。

宮澤むじかさんはピアニスティックなテクニックが素晴らしいのはもちろんなのですが、フレージングがいいので音楽が生きています。多彩な音色の変化と美しいピアニシモはフランスで学ばれた成果で、高い音楽性を感じさせ、若さにもかかわらず音楽が成熟しているのは驚きです。彼女の音楽に向き合う姿勢が自然であるがゆえに彼女の内側に持っているものが無理なく表出され、聴くものが音楽の自然な流れに身を委ねることができ、幸せな時間を味わうことが出来るでしょう。

会場は100席ほどの小さなホールなのですがムジカーサは音響が素晴らしいのです。コンサートの時にも絵を飾ってありますが、17時まではムジカーサで作品展をします。

そうそう、コンサートに来てくださった方全員に新作の「カンパニュラ」かお好きな絵の版画をプレゼントいたします。

詳しい案内はホームページでご覧ください。


宮澤むじか/フランスの雰囲気をご一緒に

Thomas Oliemans sings Fauré フォーレの「幻影」より「水の上の白鳥」






【】
いつもブログの内容と画像、選曲が素晴らしいなあと、でも更新の時間がかかるだろうなあと思っています。
フォーレは「夢のあとに」と「シチリアーナ」しか知りませんのでコメントを控えようかなと思いましたが。。。

>大変な人に頼んでしまったと後悔はしませんでしたが、
耳栓を配り口パクの、くだりが面白く笑いつつ読ませていただきました。
耳栓って案外買うの苦労するんですよ、海に行く時や受験時に子供から頼まれたものの、なくて
ホームセンターや薬屋さんなど何カ所も回った記憶があります。

私も恐れ多いことですが、宮澤むじかさんの隣にカザンさんを想像して「美女と野獣」の映画を
思い出しました。(決して非難中傷ではありませんので!!)
【】
美女と野獣」はジャン・コクトーの映画ですか?まあギャップがすごいのは覚悟の上ですけれど、、、、想像だけでなく是非実際の光景を目の当たりにしてください。
【】
いえいえ、原作をアニメ化したディズニーのほうです、ダンスシーン。

先月ベートーヴェンの「英雄」をコンサート会場で聴いたのですが1時間近く、目も耳も釘付けでした。
CDのときは時々退屈するのに。目の当たりにというのはとても大切なことだと思っています。
【】
水の上の白鳥の写真2枚とも素晴らしいですね。

フォーレの「水の上の白鳥」を聞きましたがメロディーラインはつかみにくい感じがします。
カザンさんはフォーレの「ゆりかご」や「夢の後に」ヘンデルの「オン・ブラ・マイフ」のようなアダージョからラルゴあたりのゆったりとした曲が好みのようですね。このような曲は歌唱力が特に必要とされるので大変だと思います。高音部をピアニシモで美しく歌える人とか尊敬してしまいます。

フォーレのような美しく穏やかな曲はバリトンが一番ですね。
【】
ジャン・コクトーの「美女と野獣」のジャン・マレーは絶世の美男子だから、野獣にも似ても似つかない訳です。

CDと生の演奏では全然違います。特にオペラが一番差がありますね。オペラやオーケストラの生演奏はとても贅沢なものだと思います。

速い曲も好きですが歌曲はゆっくりしたものの方が多いように思います。僕自身はバリトンだと思うのですが、周囲の人はテノールだと言うのです。でもF(ファ)の音が限界ですから、音域的には決してテノールではないと思うのです。
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Kazan

Author:Kazan

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宇藤華山(カザン)
東京芸術大学及び同大学院卒業 フランス政府留学生としてパリ高等美術学校で学ぶ。シャンソン歌詞の翻訳をしながらシャンソンを歌う。

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宇藤カザンのホームページ

英国の庭園とコッツウォルズ、フランス花景色、水彩画作品を紹介。

http://utokazan.jp

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