2017 / 11
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パリから6時間ほど列車に乗ってボルドーに着くと、また学生を扱う役所の人が駅に迎えに来ていて、すぐに宿泊先の寮に連れて行かれました。大学は夏休みですから海外や地方の学生のためのシテ・ユニヴェルシテールという大学都市には学生は9月の新学期までは誰も居ません。そこを語学研修のための宿泊施設として使わせていただくわけです。

パリに着いてからの先の予定を知らされてないので不安はありましたが、これから2ヶ月間ここで徹底的にフランス語を勉強するわけです。語学研修の間も生活費は支給されたし、昼と夜は学生食堂で食事が出来たので気持ちは落ち着きました。

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驚いたことにボルドーには蚊が居たのです。そこで天井から多分殺虫剤を含んだ黄色い蝋のような素材の板を吊るしましたが、そんなに効果はなかったので、仕方がなくスプレーの殺虫剤に頼ることになりました。フランスには網戸はありませんでしたね。イタリアでは蚊取り線香がありましたが当時のボルドーには売っていませんでした。その後パリやブルゴーニュに住みましたが蚊に刺されるということはありませんでしたが、蚊よりも厄介なものに刺されることになります。

古い記憶なので忘れてしまったことも多いのですが、語学研修が始まるまで1週間ぐらいは自由な時間があったと思います。
われわれ音楽と絵画部門の学生は演奏や作品で評価され、フランス語のテストはほとんど形だけですから、半年程度日本で勉強してもほとん役に立ちません。相手の言っていることがあまり分からず、こちらからはボンジュールとウィとノンぐらいしか答えられません。しかし音楽理論などを勉強する芸大の楽理科のKさんはフランス語がかなり出来ましたから、ずいぶん助けてもらったと思います。

学生寮には日本人だけでなくほかには中南米やアラブ諸国から来た学生が多くいて、韓国の学生も1人居ました。

絵画部門の学生は入学試験はなく政府の留学生は自動的に美術学校に登録できますが、器楽の学生は音楽学校への入学試験があります。ヴァイオリンやクラリネットは自分で持ってきた楽器で練習できますが、ピアノはすぐにも借りなければならなく、3日後には日本人2人とガテマラから来た男性のピアニストの部屋にピアノが入りました。

花房晴美さんはショパンのエチュード「木枯らし」とラヴェルの「水の戯れ」リストの「ダンテを読んで」を練習していて、毎日同じ曲を聴くことになるので、その後同じ曲を聴くとボルドーの頃の情景が甦ります。人それぞれ想い出の曲とか思い入れのある曲というものがあるでしょう。
僕にとって最も思い入れのある曲はショパンのノクターンの20番で、この曲にどれほど癒されたか分かりません。
初めて聴いたのはパリ時代の友人の田近完さんのショパン・リサイタルのアンコール曲で、ため息の出るような演奏が今でも忘れられません。
三連符で下降する音型の切なくも美しい響きが特に印象的で平原綾香の歌うノクターンもこの部分はアレンジしながらも取り入られています。

ショパン ノクターン第20番
前半だけの演奏ですがきれいな演奏です。

次の演奏もとても良いと思います。画像は「戦場のピアニスト」のものですが、演奏は違うように感じます。映画の中ではもっとテンポが速く、オレイニチャクの演奏は個性的な感じだったと記憶していますが、記憶は風化しますから、、、、
Chopin Nocturn

90211a.jpg

もう一つ、ピアニストの名は分かりませんが、パリでのライヴ録画で流れるような演奏です。
NOCTURNE F. CHOPIN

【】
ロマン・ボランスキー監督の「戦場のピアニスト」はDVDで観ましたが映像・音楽ともに素晴らしい作品だったと思います。
ノクターンはたくさんある中でやはりこの映画には第20番が一番です。第2番も美しいと思いますが20番の方がよりショパン的と個人的に思います。それと舞台がポーランドなのでよけいこの曲に惹かれます。
【】
ピアニストがでてくる映画は「シャイン」とか「船上のピアニスト」とかがありますが「戦場のピアニスト」は監督がポランスキーだし、確か実話を元に書かれた脚本も素晴らしいし、ああいう極限の状況でも音楽が人の心をゆさぶるという証明でもあり、とても感動できる映画です。
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Kazan

Author:Kazan

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宇藤華山(カザン)
東京芸術大学及び同大学院卒業 フランス政府留学生としてパリ高等美術学校で学ぶ。シャンソン歌詞の翻訳をしながらシャンソンを歌う。

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