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          ふらんすへ行きたしと思えども
          ふらんすはあまりに遠し
          せめては新しき背広をきて
          きままなる旅にいでてみん。

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 高校生の頃、荻原朔太郎の「旅上」という詩を読んだ。僕の高校生の頃もフランスはやはり遠かったのだが、芸大の掲示板でフランス政府の留学生試験の知らせを見てフランスに行こうと思った。
 ほとんど提出作品で決まるのだが、一応フランス語の試験もあるから少しは勉強しなくてはと思い、御茶ノ水のアテネ・フランセに通うことにした。今はどうだか知らないが御茶ノ水の駅からアテネ・フランセまでの通りにマロニエの並木道があってほんの少しだけフランスが近くなったような気がした。

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 マロニエはフランス語でマロンの木という意味になるが、栗の木はシャテニエといって別の言い方をする。
 5月に白とピンクと赤い花を咲かせ、夏に涼しい木陰を作り、パリではプラタナスに次いで多い街路樹だ。パリの夏の日差しは強くて暑い日も多いが湿気がないので木陰に入ると涼しく感じ、並木道が多いということがパリのアヴェニューの美しさを際立たせている。

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 秋になると栗を大きくしたような実が落ちてくるが誰も拾おうとしない、と言うことは食べられないのだなと想像がつく。
 ブルゴーニュでは道に誰の物とも知れない栗の木があって栗が拾え、栗ご飯を食べられたから怪しげなものに手を出す必要はなかったのだが、隣のショサール夫人に聞いたら虫も食わないほど苦くて食べられないとのことだった。
 しかし英語ではホース・チェスナッツと言うから馬は味音痴なのだろうか?アカシアの蜂蜜は明るい色で上品な味だが、シャテニエの蜂蜜は色が濃く、濃厚な味になる。

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 パリでは他の木より早めに葉が茶色く枯れて行くのに、地方ではきれいな黄金色になるのは車の排気ガスには敏感な木なのだろう。

 アンリ・ルソーの絵に花咲くマロニエと牛が描かれている絵があってマロニエの木のフォルムが美しいと感じたのだが、牧場の隣に住んでみて分かったのは、牛は草よりも木の葉が好きで首を伸ばして届く範囲の枝葉を食べつくすからああいう形になるということだった。
 マロニエの木陰は夏の暑い日差しを避ける牛さんの昼寝の特等席でもある。

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Kazan

Author:Kazan

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宇藤華山(カザン)
東京芸術大学及び同大学院卒業 フランス政府留学生としてパリ高等美術学校で学ぶ。シャンソン歌詞の翻訳をしながらシャンソンを歌う。

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宇藤カザンのホームページ

英国の庭園とコッツウォルズ、フランス花景色、水彩画作品を紹介。

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