2017 / 04
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バルバラの "Le bel âge" は「美しい年令」とした。「麗しい歳」も考えたが、よりストレートに訳した。

âge には「時代」の意味もあり、それも匂わせているとしても、「美しい時代」ではややムーディーになる。大体においてフランス語のシャンソンや映画の原題はそっけない事が多い。それを時には内容と無関係な意味不明な邦題を付ける例が以前は多くあった。原作者が知ったら赤面したか卒倒したことだろう。

それはともかく、年下の少年への恋を扱ったダリダの歌う「18歳の彼」の歌い出しは "Il venait d'avoir 18 ans." で「彼は18歳になったばかりだった」であるが、バルバラのこの歌もほぼ同じ歌い出しで、"vingt ans" は「青春」の意味も含まれる。

バルバラやジャック・ブレルの詩は難しくて、途中まで訳したものの意味が分からす、倉庫に眠ったまま、と言うのは大げさだが、ブログにアップできないでいるものがいくつかある。時を経てこちらの理解力が増せば解明される場合もあるでしょうが、フランス語的に意味が分かったとしても、日本語に置き換えるのがまた難しく、今までフランス語を勉強してこなかった事が悔やまれる。

が、所詮は専門外の遊びの領域なので、間違いも多くあるでしょう。ですから、カザンとしてはあまり知られていない曲をも紹介しながら、シャンソンの奥深さを少しでも知っていただく事に意義があると考え、左手にフランス語の辞書を、右手にマイクを持ちつつ格闘している次第である。

しかしながらこのブログのお陰で、フランス語で歌う素晴らしい人たちと出会う事ができ、アミカルの毎月の例会で楽しく歌い、コンサートを催したりできるのはうれしい限りで、次回の5月9日のアミカルのコンサートはさらに素敵なものになりますのでご期待ください♪

さて、この曲のメロディーラインと転調がかもし出す雰囲気はとても素晴らしく、フォーレやデュパルクのフランス歌曲を思わせるほどの格調を備えていると思う。歌詞の和訳に関しては、まだ検討すべき部分もあると思いながらも大体の内容は伝わると考え、敢えてアップしてみます。

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Le bel âge  Barbara  美しい年令  バルバラ

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Le bel âge  美しい年令      《宇藤カザン訳》

Il avait presque vingt ans.
Fallait, fallait voir
Sa gueule : c´était bouleversant.
Fallait voir pour croire,
A l´abri du grand soleil.
Je l´avais pas vu venir.
Ce gosse, c´était une merveille
De le voir sourire.

あの人は二十歳そこそこだった
彼を見せたかったわ
心を揺さぶる彼の容姿
木陰で彼に出会えば
誰もがそう思ったでしょう
あの人がいつ来たか知らないけれど
この若者、彼が微笑んでいるのを
眺めるのは魅惑的だったわ

Voilà que, timidement,
Le Jésus me parle
De tout, de rien, de sa maman.
Tu parles, tu parles.
J´aime beaucoup les enfants.
J´ai l´esprit de famille
Mais j´ai dépassé le temps
De jouer aux billes.

すると突然、イエス君はおずおずと私に話すの
いろいろな事、些細な事、彼の母親の事
あなたは次から次へと話す
僕は子供が大好きだよ
みんな家族みたいに思えるのさ
けれどもビー玉遊びの時代を
僕は卒業してしまったけれどね

Il avait presque vingt ans
Et la peau si douce.
J´ai cueilli du bout des dents
La fleur de sa bouche
Et j´ai feuilleté pour lui
Un livre d´images
Qu´était pas du tout écrit
Pour les enfants sages.

彼は二十歳そこそこだった
なめらかで柔らかな肌
白い歯を覗かせる
彼の花びらのような唇を私は奪ったの
それからあの人のために
慎み深い子供たちには
まだ何も書かれていない
心に浮かぶ本のページの数々を
私がめくってあげた

Tant de jours et tant de nuits.
Donne, mais je te donne,
Lui pour moi, et moi pour lui
Et nous pour personne
Mais il fallait bien qu´un jour,
Je perde mes charmes.
Devant son premier amour,
J´ai posé les armes.

多くの日と多くの夜を重ね
あなたは私に、私はあなたに身を捧げ
彼は私のために、私は彼のためにと
私たちは互いに尽くしあった
けれどもいつの日か私の容貌もあせてくる
彼の初恋を目の当たりにしながらも
私は白旗を揚げた

Elle avait presque vingt ans.
Fallait, fallait voir
Sa gueule : c´était bouleversant.
Fallait voir pour croire
Ils avaient tous deux vingt ans
Vingt ans, le bel âge...

彼女は二十歳そこそこだった
彼女を見せたかったわ
心を揺さぶる彼女の容姿
見れば誰でもそう思ったでしょう
彼らは二人とも二十歳だった
二十歳、美しい年令・・・

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Kazan

Author:Kazan

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宇藤華山(カザン)
東京芸術大学及び同大学院卒業 フランス政府留学生としてパリ高等美術学校で学ぶ。シャンソン歌詞の翻訳をしながらシャンソンを歌う。

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宇藤カザンのホームページ

英国の庭園とコッツウォルズ、フランス花景色、水彩画作品を紹介。

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