2017 / 11
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ピカルディー地方はドーヴァー海峡を挟んでイギリスの対岸になるフランス北部の地方ですが、「ピカルディーの薔薇」 "Les roses de Picardie" は第一次大戦中の1916年頃にイギリスのハイデン・ウッドによって作曲され、フランスの戦地に出兵したイギリス兵士の間で愛唱されました。

1918年ごろからフランスでも多くの歌手によって歌われるようになりましたが、ここではティノ・ロッシ Tino Rossi で聴いてみましょう。

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Les roses de Picardie  Tino Rossi  ピカルディーの薔薇  ティノ・ロッシ

歌詞が違いますがイヴ・モンタンも魅力的に踊りながら歌っています。

Les roses de Picardie  Yves Montand  ピカルディーの薔薇  イヴ・モンタン 

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Les roses de Picardie  ピカルディーの薔薇     《宇藤カザン訳》

De ses grands yeux de saphir clair
Aux reflets changeants de la mer,
Colinette regarde la route,
Va rêvant, tressaille, écoute.
Car au loin, dans le silence,
Monte un chant enivrant toujours.
Tremblante, et sans défense
Devant ce premier chant d'amour

揺れ動く波のきらめきのような
明るいサファイア色の目を見開き
コリネットは通りを眺める
夢心地に、身を震わせて、耳を澄ませば
遠くから静けさの中を
今なお心を酔わせる歌が聴こえてくる
この初めての愛の歌を前にすれば
こらえきれず、心は震え

Des roses s'ouvrent en Picardie,
Essaimant leurs arômes si doux
Dès que revient l'avril attiédi,
Il n'en est de pareilles à vous !
Nos chemins pourront être un jour écartés
les roses perdront leurs couleurs,
L'une, au moins gardera pour moi sa beauté,
C'est la fleur que j'enferme en mon coeur !

大気が和む4月の訪れと共に
妙なる甘い香気を振りまきながら
ピカルディーの薔薇は花開くけど
あなたにはとても及ばない!
私たちの進む道がいつしか別れ別れになり
薔薇の花が色あせるとしても
一つだけは私のために
いつまでも美しいままでいるでしょう
それは私の心の中に秘めた花!

A jamais sur l'aile du temps,
Depuis lors ont fui les ans
Mais il lit dans ses yeux la tendresse,
Ses mains n'ont que des caresses.
Colinette encor voit la route
Qui les a rapprochés un jour,
Quand monta vers son coeur en déroute
Cette ultime chanson d'amour

時は翼に乗って
月日は過ぎ去ってゆく
しかし彼は彼女の目に優しさを見出し
彼女に両手でひたすら優しく触れるばかり
かつて二人を近づけた道を
コリネットはまだ眺めている
その時彼女の乱れた心に聴こえて来るのは
この最後の愛の歌

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Roses of Picardy  Frank Sinatra    ピカルディーの薔薇  フランク・シナトラ 

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Roses of Picardy  ピカルディーの薔薇     《宇藤カザン訳》

She is watching by the poplars,
Colinette with the sea-blue eyes;
She is watching and longing and waiting
Where the long white roadway lies.

彼女はポプラの木のそばで眺めている
海のように青い目のコリネット
彼女はどこまでも続く白い道の彼方を
眺めながら待ち焦がれている

And a song stirs in the silence,
As the wind in the boughs above,
She listens and starts and trembles,
'Tis the first little song of love:

静けさの中に一つの歌が聴こえ
風が高い木の枝を揺するように
彼女は聴きながら震え出す
それは初めてのささやかな愛の歌

Roses are shining in Picardy
In the hush of the silver dew;
Roses are flow'ring in Picardy,
But there's never a rose like you!

ピカルディーの薔薇は輝き
銀色の露の静けさの中で
ピカルディーの薔薇は花開く
しかしあなたのような薔薇はどこにもない!

And the roses will die with the summertime,
And our roads may be far apart,
But there's one rose that dies not in Picardy!
'Tis the rose that I keep in my heart!

夏の訪れと共に薔薇は枯れるだろう
そして私たちの道は遠く離れてゆくだろう
けれどもピカルディーでたった一つ枯れない薔薇がある
それは私の心の中に咲く薔薇

And the years fly on fo rever,
Till the shadows veil their skies,
But he loves to hold her little hands,
And look in her sea-blue eyes.

月日はいつまでも飛び去って行く
空が夕闇で覆われる頃まで
彼は彼女の可愛い手を取っているのが好きで
海のような青い目を眺めている

And she sees the road by the poplars,
Where they met in the bygone years,
For the first little song of the roses
Is the last little song she hears:

彼女はポプラの木のそばで眺めている
そこは以前二人が出合った場所
初めてのささやかな愛の歌に代わって
彼女が聴くのは最後のささやかな歌

Roses are shining in Picardy
In the hush of the silver dew;
Roses are flow'ring in Picardy,
But there's never a rose like you!

ピカルディーの薔薇は輝き
銀色の露の静けさの中で
ピカルディーの薔薇は花開く
しかしあなたのような薔薇はどこにもない!

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Kazan

Author:Kazan

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宇藤華山(カザン)
東京芸術大学及び同大学院卒業 フランス政府留学生としてパリ高等美術学校で学ぶ。シャンソン歌詞の翻訳をしながらシャンソンを歌う。

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