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今日はコンサートと展覧会なので昨日から東京に来ています。しかもホテルは62年前に生まれた場所の杉並区、阿佐ヶ谷の青梅街道沿いで、40年ぶりぐらいかもしれない。すっかり変わってしまいました。

会場のムジカーサは100名程度の小さなホールですが、サロンコンサートに理想的な響きと雰囲気です。

展覧会は入場自由ですが、コンサートの入場者には新作の「カンパニュラ」のオリジナル版画をプレゼント!皆様のおいでをお待ちしています。


宇藤カザン
作品展&コンサート「音楽の花園」


4月30日(木)
東京 代々木上原 MUSICASA



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絵を描くのは音が出ないので良いのですが、音楽の練習は困ります。もっとも大変なのはトランペットなどの金管楽器でしょうが、歌も苦情が来やすいのではないでしょうか?アー、アー、アーとか長時間発声練習をやったら怒鳴り込まれないとも限らない。

そこで大きな声で歌う時はカザンの秘密の練習場所に行きます。そこは別荘地の奥の行き止まり道なので何時間歌っていても人が来ない。

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3日ほど前の寒さで浅間山には再び雪が、、、、これから数日は好天が続くのでまたすぐに溶けるでしょうが、カザンが活火山である浅間山に向かって歌っていて、怒りで噴火しないかと心配なのです。

明日の4月30日はカザンの東京での展覧会とサロンコンサートで、会場は100名程度の小さなホールですが、サロンコンサートに理想的な響きと雰囲気です。

展覧会は入場自由ですが、コンサートの入場者には新作の「カンパニュラ」のオリジナル版画をプレゼント!皆様のご来場を心よりお待ちしています。


宇藤カザン
作品展&コンサート「音楽の花園」


4月30日(木)
東京 代々木上原 MUSICASA



角館の桧木内川沿いの土手は桜のトンネルとなっていて美しい情景ではあるが、同じような景色は各地で見られるでしょう。角館の魅力はやはり武家屋敷との調和にある。

ヨーロッパの景色で感じるのは自然と建物が一体になって一つの景色を完成させ、それを妨げる電柱や極端な看板が少ないということで、人工的なものと自然の調和に対する意識が高いのではないだろうかと思う。

本来日本人もそういう美意識は持っているはずなのだが、経済優先、目立てばいいと言うことで日本の美しい景色を壊している。特に最近目に不快なのが広告用の昇り旗で、これでもかこれでもかと言う感じで沿道の風景を汚くしているが、これは形と色彩の暴力だと思う。

話は飛ぶが、例えば近くにエスカレーターが5基あったとするとそれぞれのエスカレーターから「手すりにおつかまりください。お子様は中央に乗せ、、、、、」などと時間差でエンドレスにテープが流れている。ヨーロッパではあり得ないことなので、こういうのは僕にとっては音の暴力に感じてしまうのだが、ほとんどの日本人にとっては「ご親切な忠告をありがとう」という感謝の気持ちがあるのでしょうね。

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武家屋敷通りのほぼ中央にある細工伝承館にも枝垂れ桜の古木がある。

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薄日が差してくるとその妖艶さが増してくる。

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VIENTO-さくらさくら


明後日の4月30日はカザンの東京での展覧会とサロンコンサートで、会場は100名程度の小さなホールですが、サロンコンサートに理想的な響きと雰囲気です。

展覧会は入場自由ですが、コンサートの入場者には新作の「カンパニュラ」のオリジナル版画をプレゼント!皆様のご来場を心よりお待ちしています。


宇藤カザン
作品展&コンサート「音楽の花園」


4月30日(木)
東京 代々木上原 MUSICASA





桜の古木は次第に花を付ける力がなくなってきたのでカットしたのだろう。百年以上咲かせるには土壌改良などの手当てが必要になるでしょう。

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北国の冬は暗い空と雪に閉ざされている感があるので春はことのほか待ち遠しく、桜が咲いてようやく春を実感するのだろう。

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晴れていないこういう日の桜も幻想的でちょっといいかなとも思える。

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アンジェラ・アキ - サクラ色






角館は今でこそ新幹線が通っているが東北地方の奥まった地にある。コッツウォルズに古い町並みが残っているのは交通が不便で時代に取り残され、流行に無縁だったからのようです。フランスのコンクはパリから遠く離れた山間の不便な場所だから尚更のことです。

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高い杉の木立が建物を引き立たせます。建物だけ真似て作ってもこの木立や桜の古木は急には作れない。時間の重みが感動を誘うのでしょう。

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まさに時代劇の世界の門構。

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門の茅葺きの屋根が苔蒸しちゃってたまらないですね。

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武家屋敷の廊下に座ってお茶を飲むことが出来ます。

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こちらは農家風だが武家屋敷の松本家。

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イタヤ細工の実演が行われている。

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松本家の隣の空き地は角館小学校跡地です。

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角館とも桜とも関係ないけれど4月30日のコンサートでカザンが歌う曲です。

Amarilli, mia bella-Caccini








角館の続きです。

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枝垂れる植物はすごく好きなのです。なぜでしょう?ほとんどの植物は上を向いて育ち、上に向かって花を咲かせるのに下を向くというのは数が少ないがゆえに新鮮に感じるのと、天邪鬼のカザンはより一般的でないものを愛する傾向があるからかもしれない。宇藤の中にフジの花が入っていて、ひそかに僕のシンボル・フラワーにしているのだがフジの花も垂れ下がって咲きますね。

でもフジの花は下がるから商人の家には縁起悪いということで好まれないと言う話を聴いたことがある。

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角館のしだれ桜は天然記念物に指定されているようだが、これだけの枝ぶりになるのにいったい何年を要したのだろうか?

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白木蓮が見えます。

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白と紫ではずいぶん印象が違いますね。白はピュアな感じ、紫は妖艶な感じでしょうか?

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昼ごろには陽が差してようやく桜の色が浮かんできました。

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ところどころの武家屋敷は公開していて、石と苔の庭を見ることが出来ます。

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門の内側です。

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桜に次いで多く見られるのが椿でした。赤と黒のコントラスト。椿にはプラスチックの壁は似合いませんね。

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Maria Callas - La Traviata マリア・カラスの「椿姫」より

19日の日曜日に札幌に行って30日のコンサートのピアノ合わせをしてきました。フォーレの歌曲はとても難しいので本番までに間に合うかなぁ・・・・・・なんて書くとコンサートの予約をした人が「キャンセルします!」なんて言って来るといけないから、、、、本番はバッチリです!

札幌コンセールヴァトワールの学内のホールで練習したのですが、ホールの響きが素晴らしくて突然上手くなった気がしました。もちろん宮澤むじかさんのピアノは完璧。僕が練習不足で迷惑をかけてしまいましたが、音楽学校の学生(無理がありますが)になった気分で、楽しく練習させていただきました。

カザンはカラオケの経験がないのですが、一度ピアノと合わせて歌ってしまうとカラオケには魅力を感じなくなります。音楽を共に作り上げていくという作業が難しくもあり、楽しくもありです。

宮澤むじかさんのCDとDVDは聴いていて、それはとても素晴らしい演奏なのですが、札幌では宮澤さんのソロの曲は聴いていないので、僕も本番で初めて生で聴くことになります。

宮澤さんは札幌ではソロのリサイタルやコンチェルトに活躍されていますが、今のところ東京での演奏会はそれほど多くはありませんので、是非この機会にわずか100人で聴く、とっても贅沢なコンサートにお出かけください。ホールの音響も最高です。

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さて、札幌からの帰りに秋田県の角館に寄って来ました。フランス人の友人が角館が京都より良かったと言っていたので、桜の咲く季節に訪れたかったのです。

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盛岡始発の5時20分の各駅停車の電車に乗り、角館に早朝着きましたが、あいにくの悪天候で写真はきれいに撮れませんでしたが、武家屋敷と桜の調和には美しいものがあり、久しぶりに日本の景色に感動しました。

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朝早いのでまだ観光客もほとんどいません。観光客がぞろぞろ歩いている時とではだいぶ印象が違います。自分も観光客の1人なのですが良い景色を独り占めにしたいと思う気持ちを抑えることが出来ません。

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少し歩いて行くとうどん屋さんがありました。秋田と言えば稲庭うどんときりたんぽと比内地鳥かな?
稲庭うどんと比内地鳥の焼き鳥は食べましたが、きりたんぽはこの次に!

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このうどん屋さんは200年前の家を移築したようです。風格があっていいですね。

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白と黒の世界にほのかな桜色。

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日本の美。もう最高ですね。

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Rin' - sakura sakura

Horie Yui - Sakura

聖堂の中に入ってみましょう。中は薄暗くて装飾がなく、地味な感じです。

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直線と曲線が繋がりあう空間には永遠の音楽が舞っているように感じる。

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「建築とは凍れる音楽」といったのは、ゲーテだったと思うが分かるなぁ・・・・・

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ドームの天井に何か華やかな色彩が、、、、

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矢印の方向はこれからたどるべき聖地を指しているのでしょう。

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柱頭の彫刻は多分修復されたものだと思う。

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外に出てみましょう。

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最後の審判を覗くのは民衆の心を表しているのだろうか?怖いもの見たさの心理ですね。

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これは悪魔?ちっとも怖くな~い。

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中庭に丸い池があります。

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池の中には巡礼のシンボルの帆立貝が、、、、

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Ave Maria - Barbara Bonneys

Ave Maria - Celine Dion

Ave Maria - Cecilia

Ave Maria - Hayley Westenra

Ave Maria - Sarah Brightman

フランスのロマネスク様式のタンパンで最も素晴らしいのはこのコンクのものだろうと思います。

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最後の審判の図で、キリストが右手を天国に、左手を地獄にかざしています。

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上から天使が十字架を支えている。

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キリストの左手側には4人の天使が本、槍と盾、旗、手提げかごを持っている。

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キリストの右手側には聖母マリア、聖ペテロ、聖アントニウスなどが列していてます。

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天国の神の家の中心にはアブラハムと神に選ばれた少女たちがアブラハムの手に抱かれている。

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こちらは地獄の図。

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あらゆる責め苦が描かれ、サタンが中央に座している。

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上段では聖ミカエルが天秤で魂の善悪を計り、待ち構える悪魔は天秤が自分の方に傾くことを願って地獄に堕ちた人々を怪物レヴィヤタンの口に送り込む。

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天使による死者の復活の図

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11から12世紀の作だが当時は鮮やかな色彩が施されていた。

タンパンの大変詳しい説明のサイトがあります。

タンパン  天国編

タンパン  地獄編




コンクの村は谷間にあるので周囲の丘から俯瞰することが出来ます。ヴェズレーが丘の頂にあるのと対照的です。

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青黒いスレートの屋根は冬景色をいっそう寒々しく感じさせます。このスレートは薄いアルドワーズという名の石なのですが、だんだん良質のものが少なくなって来たそうです。

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教会はサント・フォア(修道院)聖堂と呼ばれ、殉教の聖女フォアが祀られている。

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3つのロマネスク様式の塔は村のいろいろなところから見られる。

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何の花でしょう?サンザシかな?

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ひっそりとしていて時間が止まったような村。現実の日本の社会とはかけ離れた感じがします。

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車もノスタルジック。

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この細い石畳の坂道も昔の巡礼者が歩いたことだろう。

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サント・フォア教会に出ました。

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正面に目指すタンパンが見えます。

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フランスにはピレネー山脈に向かう4つの巡礼の道がありますがコンクはル・ピュイを出発地とする巡礼路の途中にあり、宿場町として多くの巡礼者が寄ったことでしょう。

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それにしてもオーヴェルニュ地方のル・ピュイからスペイン北西のサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの山道とピレネー越えは大変な道のりで信仰の厚さを感じずにはいられません。

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Pilgrim by Enya No1 エンヤのピルグリム(巡礼者)1

Pilgrim by Enya No2  エンヤのピルグリム(巡礼者)2

The Serenity Prayer by Enya


ポワティエから更に南に下り、ミディ・ピレネ地方のコンクに行きます。コンクはこの旅のハイライトですが、当時中世美術に余り関心がなかったカザンはこの村の存在を知りませんでしたから京都芸大のロマネスクのツアーの添乗員をしなければ相当経ってからでないと、知ることがなかったかも知れません。

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夏には多くの観光客が訪れますが、冬には村のホテルも閉まり、一行は30キロ南のロデスの町のホテルに泊まることになりました。コンクは谷間の極めて交通が不便なところにあったからこそ、文明に取り残され、破壊されることもなく中世の面影がそのまま残っている奇跡の村だと思います。

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この町もまたポワティエやヴェズレー、ル・ピュイなどと共にスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の出発地、あるいは宿場町なので小さな村にもかかわらず大きな聖堂が建っています。

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とりわけ有名なのは教会入り口の上部を飾る半円形のタンパンの彫刻でロマネスク芸術の最高傑作でしょう。

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村の中心部もひっそりとして眠りに落ちているよう。

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しかし観光客のいない静寂の中世の村には強く惹かれるものがあって、その後何度か季節を変えて訪れることになった。

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コンクはカザンがフランスで最も好きな村です。

展覧会とコンサートの準備などに追われ、なかなかブログが更新できないでいますが、4月30日の東京の代々木上原でのコンサートに選んだフォーレの「幻影」の4曲がとても難しくて、その練習に思いのほか時間を取られています。

覚えやすいメロディーでピアノと合わせやすいの曲なら3日もあれば歌えるのですが、この曲はフォーレの晩年の作で初期の作品のような美しいメロディーがあるわけではなく、ふわふわと漂っているような、不思議な感じで、何回聴いてもメロディーラインを覚えられず、フレーズと小節の関係がまるで無いような、短歌で言えば字余り、字足らずの連続で、ラップのような感じのところもあり、ピアノのパートはドビュッシーやシェーンベルクあたりを先取りしているような不思議な和音と転調です。
CDもフォーレの全集を録音しているスゼー以外は見当たらず、誰もU-Tubeにアップしていません。と言うことはカザンがアップすれば世界で1人だけ?

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曲集のMiragesではヒットしなかったので、各曲名でやってみたら最初の「水の上の白鳥」だけはありました。トーマス・オリーマンスというオランダ人のバリトンがMIRAGESというアルバムを去年出したようですが、日本国内では手に入りにくいでしょうね。彼は「冬の旅」もレコーディングしていて柔らかいきれいな声です。

今回この曲を取り上げたいと思ったのはコンサートのテーマである「音楽の花園」というタイトルにふさわしいと思ったからで、特に第3曲目は「夜の庭」となっています。
そのほか取り上げるフォーレの「あけぼの」でも庭の情景が出てきますし、ピアノのソロでも「雨の庭」という曲があります。

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ピアノは宮澤むじかさんですが、宮澤さんとはまだお会いしたことがありませんし、電話でお話したこともありません。それなのにどうして宮澤さんなの?と言うことになるでしょう。

それはですね、、、、、インターネットで宮澤さんを知ったのです。フォーレで検索していたところ彼女の動画サイトを発見し、ほとんどの部分はトークなのですがほんの少しの演奏を聴いただけで彼女の音楽に惹きつけられました。宮澤さんもフランスで音楽を勉強されたので、感性が似ているのだろうと思います。フランス音楽というのは独特のものがあり、なかなか他の国では習得できなく、例えばドイツ人が弾くフランスのピアノ曲はどこか違和感を覚えるものです。今回の東京でのコンサートはほとんどがフランスの曲ですから宮澤さんは理想的だと思い、メールで演奏をお願いしました。

宮澤さんも画家からの演奏依頼でびっくりしたでしょうね。しかし快く引き受けてくださり、4月30日にコンサートが実現することとなりました。

しかし、、、、その後宮澤むじかさんのCDやDVDで彼女の演奏を聴くに及んでその演奏の素晴らしさに、大変な人に頼んでしまったと後悔はしませんでしたが、恐れ多いことをしてしまったと思いました。宮澤さんは以前からフォーレの歌曲をやってみたかったそうですが、プロの声楽家で彼女に伴奏を頼む人はまずいないでしょう。それは彼女がコンサートピアニストでソロやコンチェルトを中心に活動しているから伴奏をお願いしますとは言えないのと、一緒に演奏すると宮澤さんの音楽がたとえピアニシモで弾いても光ってしまうからです。

カザンは演奏を頼んでしまった以上、やはり止めますというのも失礼なので、頭を切り替えて、僕の歌の時は耳栓を配り、ピアノソロの時は外して聴いてもらうというグッドアイデアを思いつきました。こうすれば口パクでも誰も気が付かない。

話が変わりますがトリノオリンピックの時のパヴァロッティの「誰も寝てはならぬ」は口パクだったんですってね。彼もまだまだ衰えてないじゃないかと思った方もそれを知ってなーんだと思ったことでしょう。

宮澤むじかさんはピアニスティックなテクニックが素晴らしいのはもちろんなのですが、フレージングがいいので音楽が生きています。多彩な音色の変化と美しいピアニシモはフランスで学ばれた成果で、高い音楽性を感じさせ、若さにもかかわらず音楽が成熟しているのは驚きです。彼女の音楽に向き合う姿勢が自然であるがゆえに彼女の内側に持っているものが無理なく表出され、聴くものが音楽の自然な流れに身を委ねることができ、幸せな時間を味わうことが出来るでしょう。

会場は100席ほどの小さなホールなのですがムジカーサは音響が素晴らしいのです。コンサートの時にも絵を飾ってありますが、17時まではムジカーサで作品展をします。

そうそう、コンサートに来てくださった方全員に新作の「カンパニュラ」かお好きな絵の版画をプレゼントいたします。

詳しい案内はホームページでご覧ください。


宮澤むじか/フランスの雰囲気をご一緒に

Thomas Oliemans sings Fauré フォーレの「幻影」より「水の上の白鳥」






サン-サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会はポワティエの40キロ東、ガルタンプ川沿いの小さな町にある教会で1983年に世界遺産に登録されている。

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当時この教会の壁画を研究をされていた吉川逸治教授とお会いし、詳しい説明を聞いたが昔のことで覚えていない。興味がある方は吉川教授の著書をご覧ください。

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教会は11世紀頃に建てられたようだが詳しくは分からない。

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この教会には11から12世紀の壁画が天井に描かれていて、その壁画が世界遺産の登録理由です。

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身廊の天井にはびっしりと壁画が描かれている。

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聖書の物語が描かれているのだがなかなか内容が分からない。

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ノアの箱舟は分かります。

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これは禁断の果実を採っているアダムかな?

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祭壇の後ろにも壁画が残っている。

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頭柱の彫りも素晴らしい。

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柱は大理石模様を効果的に配置している。

The Tallis Scholars sings Palestrina





一口に教会といっても色々な名称が付けられていて、カテドラルは大聖堂、一般的な教会はエグリーズとよび、このポワティエのノートルダム・ラ・グランドはコレジアールと呼ばれていて和訳すると聖堂参事会教会(参事会聖堂)となりそうだが、参事会とは、、、あまりキリスト教の迷宮には立ち入りません。ヴェズレーなどはバジリク(バジリカ)だし、何がどう違うのかよく分かりません。

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内部の特に列柱には幾何学的な装飾が施されています。教会が作られた12世紀のものにしてはきれい過ぎ、後に修復されたものであることは疑う余地がありません。

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が、しかしなかなかユニークで柱に装飾の無いゴシック様式より温かみがあって好きです。

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部分的に剥落していますが、この部分はオリジナルのように見えます。、

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ステンド・グラスも新しいものでしょう。19世紀ぐらいのものでしょうか?

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ポワティエの最大の目的はノートルダム・ラ・グランド教会を訪れることです。

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土曜日の午前中にはノートルダムの広場に朝市が立ちます。

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聖堂のファサードは中世そのままの格調高い美しさだと思います。

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ロマネスク芸術の傑作でしょう。

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一番上の丸い部分にはキリストが光背に包まれて佇んでいます。

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その下には12使徒が立ち並ぶ。

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聖書の物語が描かれていて、

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アダムとイヴの原罪、次が王座のバビロンの王。

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4人の預言者たち

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受胎告知

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エリザベトの訪問

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キリストの降誕

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キリストが産湯に浸かっている。

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地獄の悪魔もおおらかでかわいい!?

マリア以外のほとんどの顔が欠損しています。戦争があったり、フランス革命の時も教会が占拠されましたので、その折に破壊されたのかも知れません。他の部分はともかく、顔は資料が無ければ再現が難しいでしょう。

Gregorian Chant - "Salve Regina"

Gregorian Chant Benedictinos

Gregorians - The Sound of Silince

Gregorians - the moment of peace

シャルトルの次はポワティエに向かいます。ポワティエには中世のロマネスクの教会があり、ローマ時代からボルドーと商業的な交流がありました。またポワティエ大学があるので学生が多く住んでいます。

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旧市街に沿って流れるクラン川の向こうの高台からポワティエの町を望みます。ポワティエの目的はロマネスク様式のバジリク(聖堂)を訪れるためですが、その前に大聖堂のカテドラル・サン・ピエールに行きましょう。

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カテドラルの前に広場には古い町並みがあります。

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カテドラル・サン・ピエールですがここも左右の鐘楼がシンメトリーではありません。

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ゴシック様式のファサードは堂々たるもので、12世紀に建設が始まり、完成したのは14世紀のようです。

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カテドラルの中に入ってみましょう。正面の祭壇画の上にはステンドグラスがあり、荘厳な感じがします。

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ゴシック様式の特徴である垂直に伸びる柱の列が続きます。人々は少しでも天上の神に近づきたいと願ったのでしょう。

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祭壇の向かいには18世紀にフランソワ・アンリ・クリコ制作のパイプ・オルガンがあり、良くオルガンのコンサートが行われます。

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教会に入った時偶然オルガンが鳴っていると戦慄を覚えます。穢れを洗い去るような天上の響きに、僕もクリスチャンになってもいいかなとふと思ってしまう瞬間です。

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オルガンの近くに行ってみましょう。

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パイプの台座はバロック的かな?

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カテドラルのオルガンの鍵盤は4段ですから最大級のものですね。

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オルガンはそれぞれの鍵盤の段にあらかじめ音色を設定し、それらを自在に組み合わせることにより多様な音色を出すことが出来、一台でオーケストラのような効果も出せます。

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ですから曲の進行に合わせて鍵盤の段を移動したり右手と左手が別の段の鍵盤を弾いたりもします。

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そして更に重低音のための足踏みペダルもあるのですから演奏は大変ですね。

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そしてオルガン演奏のもっとも重要なのがこのストップと呼ばれる様々な楽器の音色を模したボタンで、ロマン派の曲などでは演奏中にすばやく切り替える場合もありますから、プログラミングのための知識と経験を必要とされる奥の深い楽器であると言えましょう。

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現在では電動モーターによる送風ですが、昔はオルガンを演奏するとなると何人もの人が大きなふいごでパイプに吹き込む空気を送っていたのですね。

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オルガンのところからカテドラルの身廊を望みます。

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カテドラルのステンドグラスはフランスでもっとも古いものの一つとされていて、キリストの磔刑を中央に表しています。

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上部はキリストの昇天の図です。

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François COUPERIN Tierce en taille ポワティエのサン・ピエール大聖堂のオルガン

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ポワティエのサント・ラドゴンド教会の祭壇

BACH Toccata and fugue in d minor ポワティエのサント・ラドゴンド教会のオルガン

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バスは早朝のセーヌ河沿いにパリに向かいます。京都芸術大学の学生にとっておそらくパリは初めてでしょうから、きっといろいろな所に行きたかったのでしょうが、今回のツアーはフランスとイタリアの中世の美術を訪ねる旅なので、パリはほんの付け足しという感じで、フリーの日が1日しかなかったと思います。

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画学生ですから当然ルーブル美術館などに行ったと思うのですが、僕はその日に何をしたか記憶がありません。まだ出会ったばかりだし、パリを案内しなければならなかったわけではないので多分普通の日常だったのでしょう。

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翌日はパリを出発し、シャルトルの大聖堂に寄りました。シャルトルはロマネスク様式ではなく、その後のゴシック様式ですが、ステンドグラスの美しさで有名で、後にユネスコの世界遺産に登録されました。特にシャルトル・ブルーと呼ばれる深い青は現代の技術では再現できないとの事です。

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カテドラルの左右の塔の様式が違うのが特徴で向かって右は後期ロマネスク様式、左がゴシック様式です。

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当時のシャルトルのステンドグラスは外部のほこりで汚れていて、そのためやや暗い感じがしたが、それが却って海の中にいるような神秘的な雰囲気をかもし出していました。

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バラ窓には聖人が描かれています。

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Kazan

Author:Kazan

最新の記事はこちら♪thumy2.gif

宇藤華山(カザン)
東京芸術大学及び同大学院卒業 フランス政府留学生としてパリ高等美術学校で学ぶ。シャンソン歌詞の翻訳をしながらシャンソンを歌う。

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宇藤カザンのホームページ

英国の庭園とコッツウォルズ、フランス花景色、水彩画作品を紹介。

http://utokazan.jp

宇藤カザンのYou-tube

ラ・ボエーム
想いの届く日
夜のタンゴ

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